日本は憲法9条、「他国への侵略や戦争をしない」、ということを高らかに宣言しています。
ブータンの憲法9条は、「GNH=国民総幸福の追求」ということが国の基本政策として掲げられています。
戦争をしないこと、国民の総幸福量ということ、どちらも素晴しい理念だと思います。
そんなブータンを訪れる観光客は日本人が最も多い、とのこと。
なんとなくうなずけるものがあります。
しかし、経済的に豊か(といわれる)日本、決して豊かではない小さな小さな国ブータンを見てみると、国としての在り方はずいぶんと違うなー、と思いませんか?
ブータンでは国民に対して幸福度というものの聞き取り調査をしました。
8000人程度の人に一人数時間をかけて対面で行ったそうです。
つまり世論調査を行ったのです。
目には見えない「幸せ」そのものを計るのではなく、何を幸せと感じるのかに注目したのです。
GNH総幸福量は、次の9つの要素から成り立っています。
1.健康 誰もが健康な生活をおくれること
2.教育 誰もが良い教育を受けられること
3.文化 良い文化を育て、守っていくこと
4.自然 豊かな自然を破壊から守り、自然を敬い、共存すること
5.コミュニティ コミュニティを大切にし、豊かな人間関係を築くこと
6.良い統治 公正公平な施策、汚職や不正のない統治
7.生活水準 自然環境を壊さない範囲での生活水準の向上。自然を犠牲
にしての生活水準の向上は本末転倒
8.精神生活 チベット仏教の教えに従った豊かな精神生活
9.自分の時間 自分のために使える自由な時間
時間の使い方に重点が置かれていること、そして「幸せゾーン」が広いことが特徴です。
輪廻転生」の考え方が基本にありますから今、幸せでなくても将来は幸せになれると思えれば、幸せゾーンが時間の軸にそって広がります。
また自分だけでなく家族や友人の幸せも味わおうとしますので空間的にも幸せゾーンが広がります。
こうした考え方や手法は今、世界的に注目されています。
「経済力や軍事力だけでが国の強さ豊かさではない」という考えが広がっているのです。
益々拡大する所得の格差、
貧困層の拡大、
高齢化、
少子化、
人口の減少、
環境破壊、
原子力発電=放射能汚染、
金融だけが異常に突出して富を拡大する構図、
あえぐ中小零細企業、
使い捨てされる社員、
実質所得の低下、
益々増える凶悪犯罪、
違法ドラッグなどの蔓延、
いじめ、
年金、老後の不安、
経済優先による膨大な国や公共団体の借金、
テロなど
社会は益々いびつでギスギスしたものになっているのは事実ですね。
戦争に向かって突き進んでいるかのような今の日本の政治家や経済界.
益々搾取し、肥え太る大企業.
反対する都合の悪い言論の封殺など、戦前を髣髴とさせるものを感じませんか?
ブータンとはちょっとどころかかなり違うなー。
先の戦争により国民に与えた多大なる犠牲、軍部の独走による間違った判断、そして広島長崎の悲劇、そこから学んだはずの日本。瓦礫の中から立ち上がり、平和を希求してきた日本はこれからどこに向かおうとしているのでしょうか?
本当の幸せは何か、その回答として私はブータンに大いなる希望を見る気がしてなりません。
肥大する一方の欲望は確実の人類を滅亡の方向に向かって、そのスピードを早めています。
ケネディではありませんが、国が何かしてくれるのではなく、今、一人ひとりが国のために何ができるのか、何をしなければならないのか、どうしていくのかを考える時かも知れません。
一人ひとりが少し立ち止まって何が幸せなのか考える、ちょっと我慢する、家族や友人、周囲の人を大切にする、幸せな時間を最大限増やす、そんなことで日本はもっと幸せになるのではないでしょうか?
物やお金で買えない、しかし大切なものはいっぱいありますよね。
スマートフォンに追い回され、金融商品に目の色を変えている人。
首切りにおびえ、安い賃金で酷使されているバイトやパートの人。
職もなく、生活保護で生活を余儀なくされている若者の激増。
未来に希望を持てない国に将来はありませんね。
自分が高齢者になった今、こんな国にしてしまった。
えらそうなことを思わず書いてしまったと深く反省する自分。
そう、だからこそいま「音楽しようよ!」と唯一自分のできることを頑張ろうと思うのです。