2013年5月23日木曜日

「国民文化祭 ジュニアコーラスの祭典inほくと」について

 先日の土曜日夜、表題のコンサートの打ち合わせを兼ねた練習があり、参加する団員が集まりました。今年、山梨県で開催される国民文化祭の事業の一環として行われるものです。
甲府室内合奏団はこのコンサートにおいて発表されるオリジナル曲混声合唱と器楽のための組 曲「杜とこどもたち」の演奏に参加します。

打ち合わせ風景
組曲「杜とこどもたち」を作詞・作曲した唐沢史比古先生他、明野村少年少女合唱団=全国コンクール金賞=の伊藤先生他も出席されての打ち合わせでした。
唐沢先生は長野オリンピック開会式の際の音楽を担当された方。

今回は、アメリカや県外から19団体、県内から14団体の合唱の大好きな子どもたちが北杜市に集まり、ステキな歌声を発表します。
  

なかでもアメリカから参加するニューヨーク市ヤングピープルコーラスは、総勢1000名以上の団員を擁する世界でも屈指の規模と実力を持つ合唱団です。 
ホームページより

             Young People’s Chorus of New York City

                    http://www.ypc.org/


国際コンクールでも優勝しているその演奏の水準の高さとパフォーマンスは目を見張るものがあるとのこと。
5日の夜は彼らの特別コンサートもありますし、2日間とも国内の合唱団とともに 組曲「杜とこどもたち」より抜粋を歌います。
これは今から共演が楽しみだなー。

公演は8月5日と6日の2日間、 高根ふれあい交流ホールで開催されます。 
http://hokutokokubunsai.web.fc2.com/chorus.html


少年少女の清らかな歌声は、すべての人の心を癒してくれる偉大な力があります。
6月30日には、現地にて公開リハーサルを行います。

8月の夏休み、高原の素敵なホールで清らかな歌声による素敵な音楽聴ける貴重な機会と思います。
詳細は上記のURLをクリック、あるいは右欄下側のリンクをクリックしてください。

 

2013年5月13日月曜日

指揮者練習

先日、今年のコンサートに指揮をお願いした堀了介氏による練習を行いました。
今回も仕事などの関係で全員が参加できませんでした。
曲はエルガーとチャイコフスキー。
細かい部分のニュアンスや強弱、バランスなど細かく指摘いただきながら、課題を認識させてもらいました。
プロの演奏家、しかも傑出した方達は、いつもここまで考えながら演奏しているんだなーと、毎回指導いただくたびに認識を新たにします。
11月の本番にむけて課題は山積み、今まで演奏してきた曲ですので、前回を上回る良い演奏を目指して頑張ろうと思います。
マエストロとの練習で楽しみなのは、練習後の食事。聴くことのできない色々な音楽や音楽家のエピソード、更に音楽以外の諸々・・・・、ついつい夜も更けて翌日午前中の練習は少し二日酔いに
。汗顔の至りです、反省。

小林道夫さんピアノ演奏会 in 酒蔵ギャラリー六斎

山梨県の富士川町に銘酒「 春鶯囀」で有名な萬屋醸造店(1700年創業)がひらく酒蔵ギャラリー六斎(Rokusai)というところがあります。

* 春鶯囀は、しゅんのうてん と読みます
ギャラリーの外観

去る、5月11日、ここで標題のコンサートが行われ、行ってきました。
2階の展示スペースっでは開演時間前からプチパーティーが開かれ、軽い食事とドリンクが振舞われました。 折りしも地元の著名な山岳家を偲んだ個展も開催され、素晴らしい山岳写真と故人の思い出の品に囲まれてのパーティーでした。銘酒をいただいた後に小林道夫さんのピアノを聴けるとはなんと贅沢なことか、これがサロンコンサートならではの醍醐味、と来場された皆さんは一様に和やかで自然とコンサートへの期待が膨らんだようでした。
エントランス


軽い食事とおいしいお酒でお腹も満ちていよいよコンサート開始。
今日の曲は、次のようなもの

バッハ      フランス組曲第5番 ト長調  
モーツアルト   ソナタ イ長調 KV331 {トルコ風に」
-----休憩ーーーー
シューベルト   即興曲 D899-4
                D935-2
                D780-3 「楽興の時」
シューマン    子供の情景  Op15
チェルニー    3つの民謡 表現の教本 Op613 より


実は会場にはアップライトのピアノしかなく、多分マエストロはそれらを勘案してのこの日のプログラムであったと思われます。

しかしさすがに熟達のマエストロです。前半2曲は、アップライトのピアノの音がチェンバロのようにまたモーツアルト時代のピアノを思わせる響きで、聴衆を魅了してくれました。
後半も親しみやすい名曲で特にベートーベンのでしであったチェルニーが書いた3曲は、それぞれ、庭の千草、スコットランドの釣鐘草、緋色のサラファンとして日本でもとても親しまれている今日でしたので、私など年配の方々はとてもたのしめたと思います。
1曲ごとにマエストロのお話もあり、温和な人柄とあいまって和やかな空気につつまれたとても良いコンサートでした。
シューマンもシューベルトも、モーツアルトも晩年には大変な名曲を残しているが、私は晩年になってまだまだ良い演奏ができるようにならない」と、謙虚なお話をされていました。




右の写真は会場内
50~60人はゆったりと座ることができる。





左の写真は2階のギャラリー階段から見たステージ。踊り場のスペースがちょうど良い感じのステージになるようになっている。







甲斐の銘酒「春鶯囀」の名が生まれたいきさつ。
歌人、与謝野晶子が当地を訪れた際に呼んだ句が元になっている
下の写真はその句と句碑。
ギャラリー入り口にある。



アンコールも演奏され、聴衆も大満足な土曜日の午後でした。
せめてグランドピアノで聴きたかったなー、というのが少し心残りでもありました・・・・。
しかし、この様な催しを企画された、「小林道夫さんの音楽を聴く会」実行委員会の皆さんには感謝したいと思います、これからも地元の音楽文化発展のためご尽力いただきたいと思います。
そしてアップライトでの演奏を快く引き受けてくれたマエストロに感謝。
では、最後にこの日の演奏を終えたマエストロの画像を1枚。


2013年5月9日木曜日

つぶやき


甲府で室内合奏団の活動を始めて、38年ほどが経った。、その間の山梨のクラシック音楽活動はなにか変化してきたのだろうか?
僕の記憶では室内合奏団としては、昔プリモ合奏団というものがあり、それが母体となって山梨交響楽団が設立されました。主として教職員が中心となった官民一体の支援を受けた山梨では唯一の市民オーケストラである。
甲府室内合奏団はこれに遅れること2年ほどで、活動を始めた。それ以後現在の南アルプス市に拠点をおく白根桃源オーケストラができた。
これ以外で恒常的に活動しているものとして、山梨大学交響楽団、山梨大学医学部交響楽団、都留文化大学交響楽団、山梨シニアオーケストラ(山梨交響楽団OB が中心)があるようだ。
また、山梨県高等学校文化連盟オーケストラ(略して高文連オケ)、ジュニアオーケストラ(山梨での国民文化祭を目指して設立された)など。
そして室内合奏団としては山梨大学医学部交響楽団OBにより始められた「たまほ弦楽アンサンブル」がある。この他、恒常的ではなく、アンサンブルを組んで活動する場合もあるようだ。
もれているものもあると思う(これはあくまで正確な記録として記しているわけではないの)が、大体こんな感じだろう。

創立30周年記念コンサート
室内合奏というジャンルは、弦楽器などのアマチュア奏者にとっては、ハードルが高いジャンルである。管打楽器が入り、大音響の迫力を楽しむのとは違い、繊細さとそれを表現する技術と楽曲に関する深い知識や感性が必要とされるし、一人一人の技術の高さや音に対する責任が大きいためだと思う。これらのことは聴衆の側にも要求されること。それだけに実現するとこんなに楽しい音楽の世界はない。
東京などの大都市では人口が集中し、優秀なアマチュア=専門的な技術のスキルの高い=も同様に集中して存在しています。うらやましい限りだ。悲しいかな、山梨に限らず地方都市では、そのような人たちは本当に少ない=ゼロに等しい=し、またそのような人は東京にいったきり地元には戻らない。プロとしては食べていけないし、そのような文化を=クラシックに限らず=恒常的にサポートする企業も個人もない。中央と地方では人口の格差、富の格差と同様に、文化の格差もあるのが現実だ。

まだまだクラシック音楽というのは日本ではマイナーな分野。無くても平気という人口が圧倒的である。
音楽のドイツでは、2万人前後の地方都市であれば、必ずオーケストラが存在する。
そして個人宅ではサロンコンサートが開かれ、たくさんのアマチュアのアンサンブルがある。
音楽は日常の生活の一部であり、特別なものではない。
沖縄=琉球=では、誰しもが子供の頃から三線(サンシン)をならい、その地に伝わる謡や踊りをマスターし、何もなくても常に生活の中に音楽がある。 ドイツなどにおけるクラシックという物はそういうものだ。決して特別な物ではない。
日本とドイツでは勿論事情は違う。生い立ちも異なるし、異なった言語や感性を持っている。
しかし、それにしても日本の国が文化にかける情熱や予算、関心は余りにも貧困であることは、毎年の文化庁の予算を見れば誰しもそれを否定できないことだと思う。
経済界をリードしている企業や成功した経営者、富裕層などのスポンサーシップ、官などの文化に対する深い理解や支援、など日本ではあまりに乏しい。これでは相変わらずエコノミックアニマルといわれても甘んじなければならないだろう。

自分が関わってきた少し室内合奏団というもの、その活動を維持していくことの困難さは少人数ならではのものがある。特定の人のリーダーシップと音楽に対する理解度の深さが欠かせないし、その立場の人にかかる負担は大変なものがある。

甲府室内合奏団は、クラシックを身近に感じ、楽しいものだと思ってもらえるよう、サロンコンサートからスタートした。自分たちの生活のスタンスからして、自由に活動したいとの思いから、
公的な援助などの要請も行わず、自主的な運営を心がけ、それは現在も変わってはいない。
自らも都内でアマチュアの合奏団を主宰し、全国の大学オーケストラなどの指導を積極的におこなっている東京交響楽団のチェリスト升田俊樹氏にお願いして、トレーナー兼指揮を長いことお願いし、当団を育てていただいた。その間、升田氏の豊かな人脈で著名なソリストとの共演も実現できた。
これらの出会いは、団員の技術や意識などさまざまな形でレベルアップさせてくれるものだった。
また、チェリストで現在東京音楽大学副学長をされている堀了介氏は、設立当時から現在に=(今年の演奏会でも指揮を委嘱) =至るまで、大変なご尽力をいただいた。
あえて言うが、パートナーである、コンサートマスター竹原久美子は、この38年の間、演奏面での重責のみならず楽員の指導、そして運営面において、並々ならぬ努力、気配りを欠かすことなく、団をリードして来た。頭が下がるばかりだ。

しかし、このような限られた個人の尽力がいつまでも続くことは不可能だ。
ここまで成長できた合奏団も今後どのようにして存続し、さらに成長していくことができるのか・・・、大きな課題だ。

オーケストラは、優秀な室内アンサンブルがいくつかあれば優秀なオーケストラはいつでもできると思っている。それはー(勝手なことを言って怒る方もいるかもしれないが)、ヴァイオリンが20も30人いても、聞こえてくる音量はせいぜい10人ほどの音量しかないようなオーケストラというのが大体のアマチュアオーケストラではないだろう。

楽曲を深く理解し、それを実現するための技術の習得に励み、全員が心を合わせて演奏に向かう室内楽の魅力は汲めども尽きぬものがあり、これで完成というものはない。

地方にいてその地の文化不毛度や理解の無さなど嘆いていても仕方ない。団の活動を始めたときも同じように文化不毛だなー、と嘆いていた気がする。何もないのなら自分たちの手で、という気概ではじめ、いまは少なくとも当時よりはにぎわっていることを良し、としなければならないだろう。
団員の中にはリタイアしていわゆる第2の人生をおくる者もだんだん増えてきた。
私も世代的には該当する=高齢者に分類される=わけだが、世間並みにゆとりある老後というわけにはいかない、今後も生活のためには働き続けなければならない。

 すばらしい室内楽の世界を仲間とともに追求していけることは、生きていくうえの大きな糧であり、支えになっている。今までもそうであったし、健康である限り続けられたら本望だ。
天才たちが残してくれた素晴らしい作品、そして何よりも天が与えてくれた音楽という宝物に感謝したい!
願わくば、より多くのアンサンブルが県内に活動を拡げ、お互いの交流も盛んになり、豊かな自然の環境の中、日本においてこの地が音楽家にとっての 故郷になることを夢みたいものだ。

2013年5月4日土曜日

田中拓未サロンコンサートシリーズ

 

去る4月28日、ピアニストの田中拓未さんが続けておられるサロンコンサートシリーズに出かけてきました。会場はわたなべ音楽堂ベルネザール、ヴァイオリンに竹原奈津さんを迎えてのコンサートで会場は50名ほどの聴衆をむかえて満席でした。
演奏の二人は共にドイツのフライブルクで学んだ、ドイツでの演奏活動も共にした仲間です。すでにこのシリーズでは4回目の共演だそうで、息があった演奏に期待が高まります。

 プログラムは、

1)バッハ           ソナタ ト長調 BWV1019   
2)ベートーヴェン       ソナタ 第6番 イ長調  Op.30-1
3)シューマン        ソナタ 第2番 ニ短調  Op.121

の3曲。
この様なコンサートでなければ普段あまり聴く機会の少ない曲ばかりですが、濃密な演奏で聴衆を魅了してくれました。
2曲目のベートーヴェンのソナタは、実におしゃれなそして終楽章はベートーヴェンがとくいとした変奏曲でもあり、実に楽しい作品で、もっと人気がでてきて欲しいなー、と思います。
シューマンを弾き終えて
今日最後の曲のシューマンはヴァイオリニストの得意とする作曲家、本日のメインとなる曲です。                         シューマンは奏者の解説通り、精神を病んだシューマンの苦しみや葛藤がこれでもかと楽譜に記されたような曲で、演奏時間も36分を要する(奏者にとっては非常に演奏が難しい)大曲でしたが、演奏が進むにつれて会場全体も熱を帯び、まさにサロンコンサートならではの一体感の中に最後の音が響き終わりました。
                                聴衆の中にはこの6年間の間このサロンコンサートに欠かさず駆けつけるファンなど、室内楽を愛する方々ばかりで、終了後には年配の紳士から花束も贈呈され、和やかな拍手に包まれたのでした。
田中さんの、この様な地道な活動を続けられていることに対して、改めて深い共感を覚えると共にこれからもどうか長く続けていかれることを願っていますし、機会があれば聴きに行きたいと思います。頑張ってください。





会場のオーナーや当日のスタッフ、はるばる遠路から来られたヴァイオリニストのファンなどと記念撮影。






                                                         会場の天井。木組みが美しい木のホール、年月を経て年々響きが美しくなってきて、とても素敵なホールです。

下の写真は道路に面したホールのエントランス。
ホールの名前は、俳優の江守徹さんが名付けられた、とのことです。

この日のヴァイオリンは実は私の娘でした。
彼女はドイツから帰国後フリーの奏者として活動しています。
サイトウキネンや水戸室内、紀尾井シンフォニエッタなどにも参加、仲間との室内楽活動や、都内のプロオーケストラ、桐朋子供のための音楽教室講師など、様々な活動をしています。
興味お持ちの方は、彼女のブログ「まるxなつ」http://marunatsu.blogspot.jp/やフェイスブックなどにアクセスして見てください。


そして実は4月28日は私たち夫婦の結婚記念日。娘からの何よりのプレゼントをもらいました。
コンサート終了後には、41年前に2日違いで結婚し、共にハネムーンに出かけた友人夫妻の家で
娘とピアニストの友人との6人で記念日のディナーをし、楽しい時間を過ごすことができました。